包容力たっぷりな佇まいが素敵なパンダさんが、ダイアンぬいぐるみ診療所へやって来ました。 中綿補充とお体を拭く施術、そして火傷跡の治療を受けにご来院。

パンダさんは、中綿の全取り替えではなく、今入っている綿はそのままに、不足している箇所へのみ新しい綿を足す「中綿補充」の治療を行いました。
この治療方法は、全体的な形やボリュームには問題がなく、一部分だけが綿の偏りによってスカスカになっているような症状の場合に効果的です。
中綿補充は、補充箇所以外のお顔やお体には変化が生じにくいというメリットがありますが、中の綿の状態によっては新しい綿と馴染みにくい場合も。

ご家族様のご希望と、患者様のお体の状態を照らし合わせながら適する治療方法をご提案しています。

また、パンダさんはお体全体を拭いてサッパリとリフレッシュする施術も行っています。
お体を直接お水に浸けることなくできるこの方法は、お体の内部まで濡れることがないので、今の中綿を取り替えたくない患者様や、お体に機械などが入っている患者様にも安心して受けていただけるケアです。
全体を比較してみると、左肩への中綿補充によって姿勢が安定し、お体もサッパリとされた様子がうかがえますね。

この他に今回パンダさんが受けられた治療で重要だったのが、お顔の火傷跡の治療です。 軽度の火傷であったため生地自体の損傷はありませんでしたが、右目上辺りの毛の焦げと、マズルの毛の減りが見られます。
このような表面的なお怪我の場合は、毛先のトリミングや植毛によって症状が目立ちにくくなります。 また、ブラッシングで毛並みを整えることで全体のふんわり感が増し、治療箇所も馴染みやすくなります。
ご来院時と比べると、このくらいお怪我が目立ちにくくなりました。

入院生活を乗り越えたパンダさんが、大切なご家族様の待つお家へ帰る日。 ダイアンぬいぐるみ診療所のスタッフ二人もお見送りに。
体の大きさが全然違っても、ぬいぐるみたちの心は通い合っていたようですね。